『昼寝ネコの雑記帳』
『昼寝ネコの雑記帳』 昼寝ネコ
(クロスロード ISBN978-4-87711-303-2)
幼い頃、茶の間にあった長火鉢。脇に引き出しが数個ついていて、1つを閉めると、別の引き出しがすっと出てくる。それを閉めると、また別の引き出しが出る。繰り返し繰り返し、その引き出しで、ずいぶん遊んだ。
この本を読んでいて、その長火鉢のことを思い出した。創作短編小説から始まって、映画、音楽、本、世の中のこと、家族のこと・・・次々と開かれる様々な引き出しから、そのときどきの著者の思いや惑いが、ひょいひょいと顔を出す。それと、表紙のネコのイラストが重なる。
ふっくらめのネコの寝姿、でもその表情はちょっと微妙。アレヤコレヤ心悩ますことがどうにもならなくて、とりあえず「寝ちゃおうっと」・・・おっと、つい私自身と重ねてしまった。(^^;
この本は、ブログ「昼寝ネコの雑記帳」に書いた1年間の日記を書籍にしたものとか。そのせいだろうか、あちこちコメントを付けたくなった。
その中の一つ「ときどき心が空白になる」で取り上げられている映画について、以下、私からのコメント。
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あ、それ、フィンランド映画の「浮き雲」ですよね。私の好きな映画の一つです。
同じアキ・カウリスマキ監督の「過去のない男」はご覧になりましたか?
どちらも厳しい状況の中で生きる男女の姿が、静かに丁寧に描かれていて、地味だけどじんわり心が温まる映画だと思います。
その日暮らしのお気楽「徘徊ネコ」の私でも、ときに自分の思いや感情を持て余し、生きるのがしんどいことがあります。いっそ何も感じないほうが楽かも。でも、こうした映画を観て温かくなる心があるのって、やっぱりいいなと思います。「温かくなる」ということは「冷えている」状態があるということですが。(^^;
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